歯列矯正のクチコミをご紹介
唾液には、発ガン物質の毒性を消したり、脳卒中や心臓病などに大きく関与している活性酸素を消去する働きがありますので、生活習慣病対策にも深い関係があります。
生活習慣病の予防法は、食事に関係する割合がかなりの部分を占めます。
たとえば数十種類のものを食べたり、食事の量を腹八分目に制限したりと、食事に細心の注意を払うことが望まれます。
ところが現実には、農薬問題やBSE問題、烏インフルエンザ問題など、食べ物自体の安全性に不安が増大しています。
このような状況では、もはや抗菌作用を持つ唾液を十分に活用しながら食べ物を摂取するしかありません。
つまり、食べ物をよく噛むことによって唾液の量を増やし、抗菌作用を最大限に発揮させて、食べ物を通して体内に入ってくる毒素を弱めるのです。
昔の人は「水でも噛んでから飲め」と言ったものですが、科学的根拠を示すことはできなくとも、生活の知恵として唾液の大切さを体感していたのでしょう。
口の中には、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな管があり、大半の唾液はそこから分泌されます。
唾液の働きはこれまでにも述べてきましたが、その詳細は次のようなものがあります。
まず、消化酵素作用です。
唾液にはアミラーゼ、リパーゼなど、デンプンを麦芽糖に変える消化酵素が含まれており、糖質を細かく分解して胃腸が行う消化吸収を助け、胃腸の負担を軽減します。
次に口の中の清掃作用があります。
食事によって酸性になった口の中を唾液が中和して、pH値を正常値に近づけようとします。
夜、寝る前に間食をすると虫歯になりやすいといわれるのは、睡眠時に唾液の量が極端に減少するために、口の中が長時間酸性の状態になるからです。
3つめは歯を強化する効能です。
エナメル質に生じた初期の虫歯なら、唾液の中に含まれるカルシウムやリンなどによって再石灰化を促し、歯の質を強くします。
4つめは老化防止作用です。
唾液の中にはパロチンと呼ばれる老化防止ホルモンがあり、老化を遅らせて若々しく保とうとする働きがあります。
また、よく噛むことによって歯の根元にある歯根膜というセンサーが脳細胞を刺激し、脳を活性化することによって認知症の防止にもなります。
5つめはダイエット効果です。
よく噛んで十分に唾液を出すことによって満腹中枢を活性化させ、食事の量を減らすことが可能になります。
一方、早食いや、よく噛まずに飲み込むような食べ方をすれば、満腹中枢が働く前に胃の中に多くの食べ物を入れることになり、満腹中枢が働くころには自然と食べる量も多くなって過食気味の毎日が繰り返され、肥満になってしまいます。
私たちの歯は全部で28本ありますが、それぞれの歯の形や大きさが違うのには意味があって、それぞれの歯にはそれぞれ独自の働きがあります。
まず前歯で物を噛み切って、犬歯(前から3番目の歯、八重歯)で引き裂き、小臼歯(前から4番目と5番目の歯)で固い物を噛み、大臼歯(奥歯の大きい歯)で粉々に砕いているのです。
文明の進歩とともに食べ物の軟化が進み、これらの機能を完全に使わなくても、奥歯だけでほとんどの食べ物が食べられるようになってきます。
しかし、人間の28本の歯には、それぞれに意味があるのですから、すべての歯を使って食事をするのが理想なのです。
動物は相手を威嚇し、自分の力を誇示するときに、牙を大きく剥きます。
人間の場合は、犬歯(八重歯)は、ほかの歯や筋肉を守るという大切な役割があります。
専門用語で「犬歯誘導」といいますが、犬歯で顎を誘導することによって、ほかの歯や筋肉に過度の負担をかけることを避けることができるのです。
犬歯というのはすべての歯の中で最も根の長い丈夫な歯なので、そういう大切な役割を果たすことができるのです。
ストレス社会といわれる現代では、歯を食いしばった歯ぎしりをする機会も多いので、人間にとっては犬歯がストレスを安全に発散させるための道具として、非常に大切な意味を持っているのです。
歯科医の中にも「犬歯誘導」を誤解して、犬歯ばかりに強すぎる誘導路を与えてしまい、筋肉などに多くの問題を生じる結果を招いている人も少なくないので注意が必要です。
矯正治療を行う際に小臼歯を抜くか抜かないかは、長年大きな論争のテーマでした。
以前は、小臼歯を抜くことが、すでに議論の余地のない当然の既成概念の感がありましたが、最近になって、小臼歯を抜くことが本当に正しいことなのか、再び議論され始めています。
小臼歯は前歯と奥歯の中間にあって、顎関節にとって一番害の出にくい歯であるように考えられています。
歯を動かす場合も、前歯でも奥歯でも、抜いた小臼歯のスペースを利用すれば動かしやすいので、矯正治療の際には抜いてもいい歯と考えられてきました。
私は治療の経験上、この小臼歯こそ噛み合わせ治療において、とても大切なキーとなる歯のように感じています。
ですから私が行う治療では、小臼歯は抜きません。
というよりも、親不知以外の歯を抜いて矯正するということはありません。
小臼歯を抜いて治療されている先生の中にも素晴らしい治療成果をあげている方もいらっしゃるのかもしれませんが、私がいままで目にした症例では、小臼歯が抜かれている矯正治療の多くは、何らかの問題を含んでいます。
最も危険なのは、噛み合わせの知識の乏しい先生が、既成概念だからと小臼歯を安易に抜いて矯正治療を行うことのように思えます。
日本人の平均寿命は、いまや世界でもトップレベルです。
最近では60歳ぐらいの方が亡くなられると、「まだ若いのに残念ですね」と言われることが多く、80歳以上の方でやっと、「天寿をまっとうされましたね」と言われるほどです。
いくら長生きをしても、体のあちこちに問題があって寝たきりの状態では、あまりうれしくないと思います。
最近は「クオリティ・オブ・ライフ(QOL生活の質)の向上」という言葉をあちこちで耳にします。
単に長生きするだけでなく、健康な状態を長く保って人生を楽しみましょうということです。
健康について考えるとき、一番大切にしていただきたいのが、口と歯なのです。
「医食同源」「食い力」などという言葉がありますが、食べ物にこだわることも大切ですが、その食べ物を十分有効に利用できるかどうかは、その人の歯や唾液の作用次第です。
動物にとって歯を失うことは死を意味しますが、人間も歯や唾液の力なくして健康はあり得ません。
私がビタミン剤などへの過信に疑問を持つのは、人間の体は唾液を使わずに食べ物を体内に取り入れるように作られていないと思うからです。
すなわち、十分に噛んで、十分に唾液を出すことによってはじめて、食べ物の持つパワーを体内に貯えられるということです。
健康が気になり始めたら、いま一度、歯への思いやりを持っていただきたいと思います。
正しい噛み合わせや自分の歯を守ることによって病気を減らし、自分の歯で食事を楽しむことがクオリティ・オブ・ライフへの第一歩なのです。
ひとつでも当てはまる項目がある人は、歯周病の可能性があります。
歯周病とは、歯のまわりの歯茎や歯を支える骨などが破壊される病気で、かつては歯槽膿漏と呼ばれていました。
歯と歯茎の境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こして赤く腫れ、ブラッシング時に出血します。
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